プロダクト開発本部 開発1部 iOSグループ マネージャーの古賀です。
昨年のグループ紹介記事が古くなってきたので、情報更新した記事を書きました。
本記事を通して、ヤプリのiOS開発チームに興味を持っていただけたら幸いです。
働き方とコミュニケーション
働き方
所定労働時間
- 10:00~19:00
- フレックスタイム制度あり(コアタイム 10:00~16:00)
ハイブリッド勤務
- ヤプリは出社とリモートのハイブリッド勤務となっています。今年(2025年)は出社推奨日を設け、オフラインのコミュニケーション機会が増えてきています。来年(2026年)からは原則週2出社を予定しています。
人数(2025年9月8日時点)
- 社員:7名(内マネージャー1名、テックリード1名)
- 業務委託:2名
開発コミュニケーション
デイリーミーティング(Stand-upミーティング)
- 毎日10時半に15〜30分間程時間を設け、「Google Meet」と「FigJam」を使って情報共有や開発相談を行なっています。
- 業務的な話だけでなく、雑談(icebreak)や感謝を伝えること(Clap)も交えながら、どんなことでも気軽に話せる雰囲気でやっています。

コードレビュー会
- Slackでレビュー希望者を募り、口頭でのプルリク説明と質疑応答を経てからレビューをアサインします。コンテキストを事前に共有することで、非同期なレビューの負荷を軽減させています。
- 特定の実装や技術的なテーマの相談は、GitHub Discussionsでスレを立てて非同期でディスカッションをしています。
- 必要に応じてモブプロも行なっています。
勉強会
- WWDCやiOSDCの動画を全員で視聴しながら、技術的なインプットやディスカッションを行なっています。
ネタ出し会
- 外部登壇の機会を増やしていけるよう、iOSDCのプロポーザルネタ出し会をやっています。採択された際には、チームでレビューに協力しています。
iOSグループ以外のミーティング
- 「アプリ定例」や「プラットフォーム技術共有会」と言った、他部署のメンバーとディスカッションできるような定例もあります。
技術スタック
プログラミング言語とフレームワーク
- 言語:Swift、Objective-C
- フレームワーク:SwiftUI、UIKit
開発ツール
- 統合開発環境:Xcode、VSCode、Cursor
- パッケージ管理:Swift Package Manager
- リポジトリ管理:GitHub
- CI/CD:Bitrise、CircleCI、GitHub Actions、Fastlane
- AIサービス・ツール:Azure Open AI、Vertex AI(Gemini)、GitHub Copilot、Claude Code
フレームワーク・ライブラリ
- SwiftGen
- LicensePlist
- その他計測系SDK
業務ツール
- JIRA、Confluence、FigJam、 NotebookLM
- Slack、Google Meet
開発体制
メンバーの役割は、主に「プロジェクト開発」と、それ以外の開発活動を行う「遊撃開発」に分かれます。
プロジェクト開発
- 開発スコープはプラットフォーム全体に関わるものが主なため、部署横断的なチーム(開発ディレクター、Android、サーバー、フロント、UXデザイナー、QAなど)で構成されます。
- 機能毎の開発を3〜6ヶ月単位で行なっています。
- プロジェクトの種別は3つに分類されます。
- BtoC向けの機能開発
- BtoB向けの機能開発
- プラットフォームとしての共通機能開発
- 開発内容は、経営判断として優先して取り組むべきトップダウンのものだけでなく、社員からのプロダクトへの改善アイデアを元に開発するものもあります。
遊撃開発
プロジェクト開発と違い、開発スコープがモバイルやiOSに限定され、グループ内でリソースのコントロールがしやすい取り組みを行います。
- OSバージョンや開発環境のアップデート対応
- 他部署から依頼された期限付きの小規模開発
- 開発体験や生産性向上を目的とした施策
- モダン化推進: SwiftUI化、モジュール化によるビルド時間短縮やコンフリクト削減など、可読性と保守性を追求するリファクタリングを行います。
- 自動化による効率化: CI/CDパイプラインの最適化はもちろん、AIツールを導入して、コードレビューやQAチケット作成の効率化にも取り組んでいます。
- オブザーバビリティの強化: クラッシュ分析ツール(NewRelic)を活用して、問題の早期発見と原因特定を行える体制を構築しています。
- 900アプリを支えるビルド基盤: Fastlaneを用いたビルド配信プロセスの自動化を徹底しています。多様な証明書やプロビジョニングプロファイルに対応する、スケール可能で堅牢な基盤の改善に継続的に取り組んでいます。
- インシデントの再発防止対応
- その他、不具合チケットや顧客からの問い合わせ調査
共通業務(チーム全員で対応)
ビルド対応
週替わりの輪番制で、多種多様なアプリ(CustomAppやエンタープライズ版など)のビルドや、複雑な証明書のトラブルシューティングなどを行なっています。
インシデント対応
チームで協力して調査から復旧まで実施します。復旧後にポストモーテムを行い、再発防止の案が出てくれば再発防止のタスクを計画します。
入社後の取り組みとスキルアップ環境
オンボーディングと目標設定
入社後の3ヶ月間はメンターが付き、業務や部署間のコミュニケーションをサポートします。目標設定はメンバーのスキルや経験、モチベーションを考慮し、上長と話し合って決定します。ストレッチ目標も設定し、成果や成長を意識したサポートを行います。
抽象的な課題への取り組み
最初は定型業務や要件が具体的なタスクから取り組んでいただきますが、慣れていただいたら、課題解決のアプローチは担当者に決めていただくなど、経験に応じて抽象度を上げていき、裁量を持って取り組んでいただきます。
クロスファンクショナルな開発経験やリーダーシップの機会
プロジェクトは部署横断的なチームで構成されており、技術領域の知見を広げることができます。複数のプロジェクトを経験し、各部署との業務連携に慣れた段階でプロジェクトのリードエンジニアとしてアサインされることもあります。
社内イベント
自身の発信力や、プレゼン力を高めていけるような社内イベントも定期的にあります。
- Yappdate Day:普段できない新しい技術の調査やテックブログ執筆の時間に当てることができます。業務の終わり時間に開発部全体向けに成果共有します(月1回)
- Win Session:日々のWinを成果報告する社内イベントです(月1回)
- LT大会:発表時間は5分だけ。技術に関係ない趣味の話もOKなので発表のハードルは低く設定されています(3ヶ月に1回)
私たちが向き合う挑戦
900アプリを支える、品質と復旧力の追求
Server-Drivenな設計
CMSで動的にUIを構築する柔軟なアーキテクチャは、時に影響範囲の特定を困難にします。この課題に対して、テスト自動化やAIを活用した品質保証の仕組みを強化しています。
大規模環境での信頼性
顧客ごとに異なる無数の利用環境で発生する問題を迅速に特定するため、オブザーバビリティ(可観測性)の向上が必要です。また、問題発生時に即時切り戻しが可能な、復旧力の高い設計(Feature Flagの導入など)を追求しています。
プロダクトとチームの継続的な成長
技術による価値創造
チームで策定した開発ロードマップを推進して、開発者体験を向上させると同時に、Apple Vision ProのR&Dのように、エンジニア発信でプロダクトの未来を創る活動を増やしていきたいと考えています。
tech.yappli.io
発信力の強化
チームが持つ知見をテックブログや登壇を通じて社外へ発信し、コミュニティに貢献することも私たちの重要なミッションです。
最後に
ヤプリでは一緒に働く仲間を募集しています🙌
「興味をもった!」という方や、「もう少し具体的な話が聞いてみたい」と思った方はぜひカジュアル面談にお越しください😄