Yappli Tech Blog

株式会社ヤプリの開発メンバーによるブログです。最新の技術情報からチーム・働き方に関するテーマまで、日々の熱い想いを持って発信していきます。

iOSDCで興味があったセッションについて 2025

こんにちは、iOSチームに所属しています加藤です。

先日開催されたiOSDC2025にオンライン参加し、iOS開発の最前線に触れる非常に有意義な時間を過ごしました。 本記事では、数あるセッションの中から、特に「私たちのアプリや開発をどう良くしてくれるのか?」という視点で気になった3つのセッションを深掘りしてご紹介します。

1.「【スマホの熱中症対策】 ThermalState API 実践活用ガイド」

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なぜこのセッションに注目したか

私自身、過去に端末の発熱問題について調査した経験があり、現在どのようなアプローチが取られているのか、改めてキャッチアップしたいと思い、このセッションを視聴しました。特に、動画内で紹介されていた「端末の動作時環境温度」の存在を知りませんでした。

ThermalState APIで何ができるのか?

このセッションの核心であるThermalState APIは、現在の端末の熱状態を 「平常(nominal)」 から 「危険(critical)」 までの段階で取得できるAPIです。 このAPIを活用することで、開発者は端末の"状態"をリアルタイムで把握し、熱が危険水域に達する前に、アプリ側で自律的に対処することが可能になります。

例えば、アプリ側で利用しているNewRelicに上記の熱状態を持たせることで、もしかしたらアプリがクラッシュした原因が端末が高温によるものという判断ができるかもしれません。

このセッションを通して、高温対策がアプリの品質と信頼性を高める上で、いかに重要な取り組みであるかを再認識しました。

2. 「AlarmKitで実現する新時代のシステム通知」

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なぜこのセッションに注目したか

WWDC25で発表されたばかりの新しいフレームワークということで、概要を早く掴みたいと思っていました。発表後に個人で試そうと思いつつも時間が取れていなかったので、このセッションで体系的に解説していただけたのは非常に助かりました。

AlarmKitで何ができるのか?

AlarmKitは、従来の通知機能が苦手としていた「極めて正確な時間での処理実行」を実現するために設計された新しいフレームワークです。 OSの省電力機能などに影響されることなく、アラームのように指定した時刻にアクションを高い信頼性で実行できます。

具体的な活用シーンとメリット

この技術は、Yappliのプロジェクトでも大いに活用できる可能性があります。

時限クーポンやセール通知への応用: 「タイムセール開始」の通知をジャストタイミングで全ユーザーに届けることで、プロモーション効果を最大化できるかもしれません。

これはアプリの体験を一段階上のレベルに引き上げる可能性があり、プロジェクトでの活用を強く検討したいと思えるセッションでした。

3. 「航空券、マイナカード、クレカ 以外の可能性を できること ベースで考えよう! 進化する Walletアプリ をあなたの選択肢に!」|

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なぜこのセッションに注目したか

個人的に、ここ1〜2年ほど「Wallet連携」に注目しており、何か自社のサービスにも活かせないかと考えていました。このセッションは、そんな私の心を強く刺激する内容でした。

進化したWalletアプリで何ができるのか?

このセッションでは、Walletが単なる決済ツールではなく、多彩なジャンルで利用できるプラットフォームへと進化していることが強調されていました。

具体的には、会員証、ポイントカード、クーポン、チケットなどをデジタルパスとして発行し、ユーザーのWalletアプリに直接追加してもらうことができます。 一度追加されれば、パスの情報(ポイント残高など)を更新したり、ロック画面に関連情報を通知したりと、アプリを介さずにユーザーとのコミュニケーションが可能になります。 ユーザーは、店舗のレジなどでアプリを探して起動する手間なく、Walletアプリからスムーズに会員証を提示できます。

ユーザーの利便性を高めつつ、ビジネス的なメリットも大きいこの技術は、ぜひプロジェクトでの実現可能性を深く検討していきたいと考えています。

まとめ

まだ全てのセッションを視聴できたわけではありませんが、今回取り上げた3つの技術だけでも、iOSアプリの未来の可能性を大いに感じることができました。

今後もこうした新しい技術のキャッチアップを続け、日々の開発業務に活かすことで、より良いプロダクトをユーザーの皆様に届けていけるよう努めていきたいと思います。

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