はじめまして、Yappliのプロダクトオーナーをしています、増渕です。
この記事は、ヤプリ #2 Advent Calendar 2022の20日目の投稿になります!
はじめに
私は2017年にヤプリに入社してヤプリ歴6年目、2019年には産休に入り一児のママとして子育てにも奮闘中です。
ご縁があって入社後半年ほどでプロダクト開発本部に異動しYappliのPdM一人目になりました。
PdMの役割を立ち上げるところから試行錯誤したことがたくさんある中で、ヤプリのバリューを体現するイベントとして定着し運営されている『YappdateDay』について、私の視点からお話させていただきます。
YappdateDayで具体的に何をしているかなどオフィシャルな情報はこちらに素敵にまとめていただいています! times.yappli.co.jp
YappdateDayをはじめたきっかけ
プロダクトを拡大している時期あるあるだと思うのですが、新しいものたくさん作ってリリースしたいから大きなプロジェクトをどんどん動かしていく中で、不具合は対応しなきゃいけないし、、というリソース状況だと、どうしても軽微な不具合や小さな改善要望は後回しになってしまいがちです。。
YappdateDayをはじめた2018年のヤプリもそんな状況にありました。 当時、サポートチームのメンバーから「クライアントさんからもらう改善要望や、軽微な不具合について問い合わせもらったときに、進捗すら回答できないのつらい、、」という相談をもらいました。
リソース状況的にできないのもとてもよく分かる、とはいえクライアントさんを無期限にお待たせするのもとても心苦しい、、なんとかできないか?というのを出発点に、 着手しづらい状況になってしまっている、
- 影響範囲が小さいから先延ばしにしがちな軽微な不具合
- 仕様を調整した方がよい課題(=改善)
という課題を解消するための企画を考えました。
また、仮にその場しのぎで強制力をもって推進したとしても課題が解決しないことは見えていたので、やるなら本部内の全員を巻き込んで、自分事化して前向きに取り組んでもらえるような形にしたいと思い、各チーム内での業務フローの改善や過去のサポートページの見直しなどプロダクト本体の改修以外の業務改善にも取り組める時間として間口を広くとりました。
そうして、プロダクト開発本部全員参加を前提とした『YappdateDay』の構想を組み立てていきました。
私自身が学生時代からイベント運営が好きで、大学時代に大小様々なイベントの企画・運営に携わっていたのが幸いして、フットワーク軽く経営陣に提案を持って行けたことに加え、 当時、全社的にもスピード感を持って開発を進めていた機能について細々とした改善要望が上がっており、既存機能への改善にも力を入れていきたいというタイミングも重なったので、すぐにOKがもらえました。
(「いいじゃん、やってみよう」とチャレンジさせてくれる経営陣で本当にありがたかったです)
100回ってすごいの?
YappdateDayは月に2回の頻度で開催しています。 つまり年に24回実施しているので、100回に到達するまでには4年2ヶ月かかる計算です!
2018年7月の開始当初こんなに長く定着するイベントになるとは想像もしていなかったのですが、YappdateDay開催回ごとの課題の消化件数はグラフにしたいよなーくらいの気持ちで、対応したチケット(*1)に開催回数のラベルをつけて運用を始めたため無事100回目をスルーすることなくお祝いができました!
(直近2年弱は他のメンバーにも運営をお手伝いしてもらっていて私自身があまり回数を気にしていなかったため、100回になる1ヶ月ほど前に慌てて記念回の仕込みを始めたのはここだけの話です(笑))
100回目の当日はCEOの庵原さんをはじめ、各所からゲストを呼んでYappdateDayに対する熱い想いなどをお話いただきました!
実は庵原さんは私が記念回の仕込みを始める前から「100回目で集まるなら感謝の挨拶しに行くよ!」とおっしゃってくださっていて、社長のアンテナの高さにもびっくりしました!
記念回がプロダクト開発本部のみなさんのモチベーションアップに繋がっていたらうれしいです!
100回目までに対応した成果については、こちらの記事で集計しています!
当日お願いしたい課題の優先順位整理
イベント運営の話ばかりしてきてしまいましたが、私の本業はPdM。
当日対応をお願いしたい課題の優先順位付けや整理は必須でした。
とはいえヤプリで提供している機能は50を超えている上、ご契約いただいているお客様も多種多様な業種業態、、要望ひとつとっても優先順位をすぱっと決められるものではありません。
そこで、
- より多くの人が恩恵を受けられる改善(特定用途の改善<汎用的な改善)
- 問い合わせが多く入ってきており社内的に対応工数が大きくなっている軽微な不具合
について、対応優先度を上げて取り組んでいく形を考えました。
当時時点でも改善要望の数は軽微なものも含め300を超えていたので、ざっと目を通して優先度を★の数で表現していました。
ただ、これだけでは「イベントまでに××機能を改善してほしい!」というような個々のお客様の熱い想いを切り捨ててしまうことになってしまうため、より多くのお客様の声を聞いているCS本部と連携して、優先順位を微調整する枠組みを作りました。
YappdateDayをはじめた当初から連携の形は変わっているものの、優先順位付けにCS本部の声を入れるという部分は変えずに運営を行っています。
開発本部内での改善の優先順位付けについては今年のTech Conferenceで詳しく発表しているのでこちらもご覧ください!
運営で気をつけていること
回を追うごとにマイナーアップデートはたくさんしているのでその時々で運営は変わっていますが、自分の中でいくつか気をつけているポイントがあります。
- みんなが気持ちよく改善活動に取り組める環境を用意する
- 当日の活動はどんなことでも褒め合える雰囲気をつくる
- 続けることをポジティブに受け取ってもらえる社内他部署向けのアウトプットを続ける
どれも定期イベントとして運営していく上で当たり前なことではあるものの、長く運営しているとおろそかになりがちなので、定期的に振り返りたいポイントとしています。
現在109回目まで実施したYappdateDay、これからもヤプリのバリュー「再構築」を体現するイベントとして進化し続けたいと思います。
さいごに
ヤプリではこのような改善課題に取り組んだり、プロジェクトの推進を行うプロダクトマネージャーの採用を強化しています! 興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひカジュアルにお話しましょう!
*1:ヤプリでは課題をJIRAチケットで管理しています