この記事は ヤプリAdvent Calendar 2023 #2 最終日の記事となります。
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こんにちは、ヤプリでコーポレートITを担当している望月です。
昨年はしいたけの芽が出ないインシデントのお話をしました。
ポストモーテムを経て今年また再挑戦したところ、見事栽培に成功しました。
振り返り・改善が重要だという、活きた事例となり良かったです。
本題となりますが、この記事では最近のヤプリエンジニアを取り巻くIT環境について紹介します。
Generative AI
まず今年のIT環境を語る上ではずせないのがGenerative AIの活用開始です。
GitHub Copilot / GitHub Copilot Chat
ヤプリでは希望者すべてがGitHub Copilot / GitHub Copilot Chatを利用することができます。
社内での興味の高まりに後押しされて、セキュリティ・ライセンス周りの調査を踏まえて2023-05に導入しました。
最初は10名程度であった利用者も、今では30名を超えるエンジニアが日々活用するようになっています。
また7月にGitHub Copilot Chatのベータ提供が始まると、使ってみたいという声がすぐにあがってきました。
コーポレートITでも日々新しい情報の収集は心がけているものの、利用しているSaaSも多く拾いきれない情報は多々あるので、こういった声をあげていただけるのは非常に助かります。
私自身も利用していますが、もはや手放せないレベルでお世話になっています。
来年以降も、AIをいかに活用して業務の生産性を上げていくかが、エンジニアとしてもコーポレートIT担当としても大きなテーマになりそうです。
Azure OpenAI Service
開発という文脈では、同じく希望者すべてがAzure OpenAI Serviceを利用することができます。
これはエンジニアが日頃からAIを気軽に利用して知見をためてもらい、ヤプリのプロダクトにおけるAI実装・活用を推進したいという思いから実施しています。
実際に、Yappdate Dayと呼ばれる社内のエンジニアイベントを利用して、プルリクエストをレビューする仕組みを作ったり、社内専用のチャットアプリを作ったり、様々な活用が始まってきています。
tech.yappli.io
他にも社内業務の課題をAIで効率化する取り組みがされており、実際に運用が開始している仕組みもあります。
(Yappli Tech Conference 2023発表より)
余談となりますが、このAIによる業務効率化を推進されているのが、社内のAI番長的な存在の方です。
エンジニアが月次で知見を共有し合う技術共有会で毎回発表される「ゆるふわAIニュース」は、直近のAI関連の動向やニュースが分かりやすくまとめられており、チャットが盛り上がる人気コンテンツとなっています。
今後の活用計画
現在エンジニアが主に利用しているものは以上となりますが、コーポレートITとしては今後も情報収集を続けながらAIを活用したIT環境を整えていきます。
直近で検討中のサービス
- Atlassian Intelligence
- Figma Genius/FigJam AI
- Duet AI(Google Workspace)
- Microsoft 365 Copilot
開発・業務ツール
ヤプリでは例外はありつつも、なるべく各領域でデファクトに近いツールを採用するようにしています。
技術スタックのページにも記載がありますが、代表的なサービスと利用シーンを紹介します。
- コード管理・CI/CD・オブザーバビリティ
- GitHub
- CircleCI:アプリケーションのCI/CDでメイン利用
- Bitrise:アプリのビルドで利用
- GitHub Actions:独自に作った便利ツールや簡易チェック等で利用
- Coveralls:カバレッジ測定
- New Relic:バックエンドAPM・ログで利用、2023年新たにモバイルモニタリングを本格稼働
- Terraform Cloud:2023年導入、Terraform/IaC基盤
- デザイン・UI/UX・描画
- Figma:デザイン・プロトタイプで利用、2023年デザイナー・エンジニア以外のビジネス部門でも利用拡大
- Adobe Creative Cloud:デザイン以外でも#times_yappli_radioやYappli Tech Conferenceなど動画・音声コンテンツでも利用
- draw.io:Confluenceと連携して設計・構成図等の作成で利用
- プロジェクト管理
- Jira:社内のプロジェクトやチーム内のタスク管理で利用
- Backlog:主に社外と連携が必要な案件・プロジェクトで利用
- コミュニケーション・ナレッジ
- Slack
- Google Workspace
- Confluence:社内文書・ナレッジなどドキュメント管理でメイン利用
- FigJam:振り返りや全社イベント・ワークショップでも活用
- Discord:気軽な音声コミュニケーション・雑談
- セキュリティ
- Okta:SSO・SCIM・MFAで利用、2023年Okta FastPassを導入してパスワードレス対応
- Sumo Logic:SIEMとしてAWSや各SaaSのログを管理
- Shisho Cloud:2023年導入、CSPMとしてインフラ・セキュリティを管理、導入事例ページ公開
- 1Password:主にOkta非対応のサービスにおけるパスワード管理で利用、1Passwordファミリーの無料メンバーシップ提供が嬉しい
最後に
今回の記事ではGenerative AIの動向を中心に、ヤプリのIT環境を紹介させていただきました。
GitHub CopilotやAzure OpenAI Serviceもそうですが、ヤプリエンジニアの皆さんは「使ってみたよ」「こんな成果あがったよ」など積極的にシェアしてくれます。
それによって他の人が使ってみるサイクルができたり、コーポレートIT側も効果や活用状況が見えやすかったり、非常に助かる文化・土壌があると感じます。
IT環境はエンジニアのみならず、全てのビジネスパーソンの生産性に直結する重要な要素です。
これからヤプリで働いてみたいなとお考えの方は、こういったIT環境にも目を向けて、不明点などあればぜひカジュアル面談等で聞いてみてください。
それでは素敵なクリスマスを!