こんにちは
お笑いに全く詳しくないのにM-1に感化されているアプリ申請グループの野村です。
ヤプリでは数多くのお客様にご利用いただいており、その数は800アプリを超えます。 アプリをApple社、Google社に審査提出する回数も多く、今年は1700件を超えました。
ヤプリではこの審査提出を代行しています。数多くのアプリをスムーズにリリースするためには、いかに審査却下(リジェクト)を回避できるかという部分が重要です。過去のノウハウを活かす事で今年は審査通過率が月平均85%を超え、一番高かった月では92%までになりました。
今回はリジェクトになりやすいポイント3点を回避方法と共に紹介します。
- 有効なテストアカウントが設定されていない
- 作成中とみなされるコンテンツが残っている
- キャンペーン関連のコンテンツに必要な表記がない
有効なテストアカウントが設定されていない
アプリ内にログイン機能が実装されている場合、App Store Connect上のサインイン情報項目にテストアカウントの提出が必要となります。最新のものが登録されていない場合、正しくログインできず審査ができないとしてリジェクトとなります。
過去申請時の内容が残るため入力済ではあるものの、アカウントが会社側の事情などで無効になっていてリジェクトになるパターンが多いです。
弊社では約4割のアプリが半年以上振りのアップデート申請となり、こちらに該当してリジェクトとなるケースが多くなっています。アカウント情報を更新するだけで解消できますが、企業によってはアカウントの再発行フローに時間がかかる事もあるかと思いますので、事前に最新かチェックしましょう。
作成中とみなされるコンテンツが残っている
アプリを審査提出する際は、多くの場合アプリ内で新しいコンテンツや機能をリリースする事が多いかと思います。その際、作成中のサンプル画像やテキストが残っている場合、未完成コンテンツありとしてリジェクトとなります。同じ画像がサンプルとして並んでいたり、「sample」という単語自体もアウトになりやすい要素となります。もしそれが完成版であり、あえてサンプルとして用意しているコンテンツの場合は、審査提出時のメモ欄に補足を入れて回避しましょう。
キャンペーン関連のコンテンツに必要な表記がない
「抽選で●●をプレゼント!」などのキャンペーンやコンテスト、イベントなどのお知らせを掲載している場合、それがApple社と関連がない旨の記載がないとリジェクトとなります。 お知らせの末尾などに「※本キャンペーンにApple社は一切関与しておりません。」と表記する事で回避可能です。事前に該当コンテンツがないかチェックをしましょう。
どうやっても審査を通過できない場合
上記以外にも様々な理由でリジェクトになる可能性があります。中には何度かトライするも通過できず、解決方法が見えないまま時間だけが過ぎてしまう場面もあるかと思います。
そんな時は、Apple社では日本語で電話対応が可能ですので、相談したい旨を伝えてみましょう。 App Store Connect上のリジェクト返信欄に解決できないポイントと、電話で相談したい旨を入力しましょう。連絡先電話番号も合わせて記入するのですが、この時、希望の連絡タイミングは日本時間で入力してみてください。
これまでほとんどの場合、取り合ってくれました。 しっかり事情を説明する事で柔軟に対応してくれる事もありましたので、事前に相談内容をまとめておきましょう。
▼Apple社へ送る文章の例
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Hello,
Thank you for your review.
Can we talk about the review over the phone?
Please contact us as soon as possible.
Date and time: Weekdays 11:00-18:00 Japan time
Phone number: +81-●●-●●●●-●●●●(冒頭1桁は省略する)
Best regards
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まとめ
アプリ申請はリリース時期が元々決まっている上で進める事が多いかと思います。そのためリジェクトによってリリースに間に合わないかもしれない、という精神的負担も大きくなります。リジェクトを想定して早めに審査提出する事も重要ですが、そもそもリジェクトを回避する事で関係者の対応工数は大きく変わります。申請担当者をはじめ関係者やアプリのリリースを待っているファンのためにも、しっかり事前準備を行いリジェクトのない審査提出をできるようにしましょう。