Yappli Engineer Blog

株式会社ヤプリの開発メンバーによるブログです。最新の技術情報からチーム・働き方に関するテーマまで、日々の熱い想いを持って発信していきます。

WWDC 2019 に行ってみてわかったこと

こんにちは、iOSエンジニアの三縞です。
今回初めてWWDCへ参加することができました。

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WWDC 2019 会場

初のアメリカでしかも初の1人海外ということで行く前までは不安もあったのですが、出発から帰国まで終始楽しめて1週間ほどの滞在が本当に短く感じました。
この記事では現地の雰囲気や、発表内容以外の情報など、現地に行ったからこその内容に重点を置いて書いてみようと思います。

現地の雰囲気

天気

天気はずっとカラッとした晴れでした。
気温は最高気温がだいたい25度くらいでしたが、日差しが強いため直射日光を浴びると体感温度はそれ以上に感じました。
ただ日が落ちると肌寒くなり、朝晩は長袖が必要なくらいに寒くなる日もありました。

サンノゼのダウンタウンはそれなりに栄えていましたが少し外れると郊外の雰囲気に。
Apple Park も街の中心地から離れたところにあり、ここから世界最先端のものが生まれているということに不思議な感じがしました。 

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Apple Park とその周辺

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Sonyもありました

交通

路面電車やバスという公共交通機関もありますが日本ほどは張り巡らされていません。
なので車移動がメインという感じでした。

UberやLyftが流行る理由がわかった気がします。

また、UberやLyftが流行っているのは知っていましたが、これほどシェア電動スクーターが流行っているのを知らなかったので驚きました。
どこに行っても見かけるくらい街中を走り回っていました。 

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路上に並ぶシェア電動スクーター

そしてここに来てみて、この土地だからこそシェア電動スクーターが流行る理由もわかった気がしました。

  • 道が広い
  • 坂がない
  • 段差が少ない
  • 通行人がそれほど多くない

東京だとどれも逆なのでスクーターが走るのは危険だと感じました。
日本は規制が多いから新しいことが試せないというような意見もよく聞きますが、その土地土地の事情の違いもあるというのを実際に来てみて実感しました。

英語

日常会話+αくらいの英語力でそこまで困ることはありませんでした。

ただこちらが英語ができる前提でいきなり流暢な英語で喋られることが多く、一度では聞き取れないことが多かったです(アジアの方でネイティブ英語を喋れる人が多いからでしょうか)。
その場合、簡単な英語で言ってもらうようお願いしたり聞き返したりしてコミュニケーションを取りました。

また、技術的な話は込み入ってくると正確な表現が求められるようになるため難しく感じました。
会場では日本語が喋れるApple社員の方が手助けとしていてくださることがあり何度か助けていただきました。
自分一人で技術の話をもっと上手く聞き取れるように&話せるようになりたいです。

会場の雰囲気

スタッフの方々のテンションが高く最初は戸惑いました。
時々音楽に合わせてダンスが始まります。

参加人数が非常に多く (5~6000人?)、みんなが一斉に会場を出ようとすると混雑します。
特に初日のキーノートの後、会場を出てランチのお弁当を取るまでとても時間が掛かりました。

せっかくなので外国の開発者の方とコミュニケーションをとってみたいと思いランチのときに近くの席になった人に話しかけて雑談しました。
たぶんみなさん気持ちは同じで気さくに応えてくれました。
ただ机に向かって黙々とMacで作業している方も多かったです。

空調

発表が行われる部屋の温度がかなり低く上着がないと体調を崩しそうなほどでした。
長袖のシャツ + 上着でも寒かったです。

体験コーナー

ARの参加型ゲームコーナーがあり、常に順番待ちの列ができていました。 

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AR体験コーナー

イベント

早朝のアクティビティ (ヨガやランニング)、夕方の音楽イベント(Music on the Plaza, Bash)など、セッション以外もイベントが充実しています。
またAltConfや try! Swift など他のカンファレンスも周辺で開催されています。 ただ自分も申し込みはしていたのですが、WWDCが楽しくてほとんど行けずじまいに終わりました。

現地ならではの体験

キーノートやセッションは生中継されますし後日動画でも公開されるので、発表内容だけを知りたければわざわざWWDCへ行かなくてもキャッチアップできます。
自分も以前は現地に行く必要性がどれだけあるのだろうという気持ちがあったのですが、今回特に以下のような体験ができたことが大きな刺激を受け、今ではまた次も行きたいと思うようになりました。

ハンズオンラボ

大部屋がテーマごとにスペースで仕切られています。
想像以上にAppleのエンジニアが多く、テーマによっては暇そうにしている方も(Apple社員はバッジの色が違うので一目でわかります)。
そんなAppleのエンジニアに気軽に話しかけて相談することができます(!)

セッションを見て、自分で実際に試し、そこで出た疑問をラボにいるAppleのエンジニアに(!)聞きに行く、というのを好きなだけできるというのがここでの醍醐味だなと感じました。

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ハンズオンラボの部屋

コンサルテーションラボ

予約が必要でマンツーマンの対話ができます。
今回ユーザーインターフェイスラボに参加したのですが、日本人の通訳の方を1人同行いただけて、Appleのデザイナー2人を相手に相談できました。
30分間だけでしたがAppleのデザイナーの意見が直接聞ける非常に濃い時間でした。

“Get-Together” 系のセッション

特定のテーマに興味のある人達が集まり、ランチを食べたりアプリのデモを体験したりするスペースです。
自分は “Accessibility Get-Together” に参加し、各テーブルでAccessibilityに対応したアプリのデモを見せてもらったり実際に体験したりしました。

Accessibilityには興味は持っていたのですが優先順位が低くなりがちで今までなかなか本格的に触れる機会がありませんでした。
ただ今回、キーノートで iOS 13 から導入される Voice Control の映像が流れるのを見たり(すごかったので必見です)、 “Accessibility Get-Together” で実際にAccessibilityに対応してるアプリに触れたり、SwiftUIでAccessibilityの対応が簡単になるという話を聞いたりするなかで、Accessibility対応について明確に意識するようになりました。

実際にここで体験しなければここまで意識は変わらなかったと思います。 

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“Accessibility Get-Together” の様子

発表について

SwiftUIという今後の開発方法を大きく変える発表以外にも、iPadOSやダークモード、また改善の数々の発表など今年は盛りだくさんの内容でした。
Swiftの発表があったWWDC以上の内容と言ってもいいのではないでしょうか。
今年WWDCに参加できたことは運が良かったなと思います。

あと今回のWWDCで特に自分が感じたのは、今後のアプリ開発ではよりセマンティックなアプリを作ることを意識していく必要がありそうだということです。
HIGの説明の中に “Semantic” という言葉が出てくるようになりましたが、この考え方は Dynamic Type やAccessibilityについても関連してくると思います。

https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/ios/visual-design/dark-mode/
https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/ios/visual-design/color/

具体的には、特定のカラーコードや特定の文字サイズなどをハードコードするのではなく、使用する状況に応じて適切に変化するような色や文字サイズの指定をしていこうというような考え方です。

ダークモードのような新しい見せ方や新たなAccessibility機能の導入は今後もあるでしょう。
その度に考慮すべきことは増えていきます。
それらすべてを個別に対応するよりも、少ないコードで多様な状況に対応できるようなアプリがより求められていくのではないでしょうか。

そういう意味でもSwiftUIの発表は革新的だったと思います。
AppleはSwiftUIの利点として Dynamic Type, Dark Mode, Localization, Accessibility の自動的なサポートを謳っているので、SwiftUIを使えば抽象度の高いセマンティックなアプリを非常に簡単に作れるようになりそうです。

最後に

ここには書ききれなかったこともまだまだあるいろいろと刺激を受けた滞在となりました。
何より、新しいことに触れて意識が前に向いたことが大きかったと思います。
この記事を読んでWWDCに興味を持ったり行ってみたいと思ってもらえたとしたら嬉しいです。

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