こんにちは。プロダクトマネージャーの横山です。
今回は私が担当しているYappli Liteというサービスでどうユーザーデータを活かして開発しているかについてご紹介させていただきます。
Yappli Liteとは
まずは概要のご紹介となります。 Yappli LiteとはYappliより価格帯を抑えたスモールビジネス向けの料金プランとなります。 Yappliと大きく異なる点はユーザーが1からアプリを自身で作成するPLG型のサービスであることと、 まずはサービスを試していただける無料期間があることです。
無料期間中にいかに良い体験を提供できるかがサービスを利用してもらえるかどうかの鍵になるので、 ユーザーデータを見ながら日々改善を繰り返して開発にあたっています。
ユーザーのデータをどう取得し分析するか
ユーザーのデータの取得には、ユーザーの分析に優れたサービスであるPendoを利用しています。
Pendoはユーザーのアクションが時系列で可視化できるので非常に強力なサービスです。
コアイベントを定める
無料期間中で重要なのがサービスの価値をユーザーに体感してもらうことです。
YappliLiteもYappli同様に機能が豊富なサービスなので、全ての機能を触ってもらうのは難しく、 サービスの価値を感じるために触ってほしい機能をコアイベントとして定義しています。
このコアイベントに触れる前にユーザーが離脱してしまえば当然その後のサービス利用はないので、 いかに早くかつ必ず触れてもらえるかが重要になります。
この点もPendoであればコアイベントを使用するまでの時間を可視化することができます。
この計測に基づき、チュートリアルや導線を変更して改善を行なっています。
またコアイベントを決める際にはイベントの数が多くなりすぎないように注意をしています。
イベントの数が多くなると無理矢理な体験を作ってしまいその分ユーザーは自由度がなく離脱してしまうからです。
そうすると数値を上げようとしても上がらないのでコアイベントの数は4つ(機能操作3つ、ページビュー1つ)としています。
コアイベントを見直す
定義したコアイベントがユーザーに提供する体験として適切かも見直しています。
無料期間中に利用時間が長いユーザーや短いユーザー、そしてサービスの契約へとつながったユーザーの行動を前述したタイムラインで確認し、 コアイベントやコアイベント以外のアクションデータを確認します。
データを活用するには「なぜ使ってくれないのか」のできていない面から見るのも必要ですが、 「なぜ使ってくれるのか」のできている面から見ることも重要です。
解となるデータを発見し、どう多くのユーザーをそこに導くかを考えることがデータを開発に活かす方法だと考えています。
確率の収束
データを見続けていて面白いなと感じるのが、サービスの無料期間は一定期間なので、その期間が過ぎるとユーザーはガラリと変わるはずなのにデータはほとんど同じ値になるということです。
なにも改善をしないのにデータが偶発的に改善することもなく、放置していればユーザーは変わっても同じ体験をすることになります。
とは言っても開発にはリソースもかかるので一度に全ての数値を改善するのは不可能なので、どの数値を上げるのか優先度をつけて対応しています。
対応をすれば必ず良い結果がデータにも反映されるところがデータを見ながらの開発の面白さだと感じています。
終わりに
データを見るというと数値だけ見ているように感じるかもしれませんが、データを見ること=ユーザーを見ることだと考えています。
ユーザーに向き合った開発は非常にやりがいがあり、これからもこの開発体制をもっと良いものにしていきたいです。
ヤプリでは他にも、様々な部署で面白い取り組みやチャレンジを続けています!
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