Yappli Tech Blog

株式会社ヤプリの開発メンバーによるブログです。最新の技術情報からチーム・働き方に関するテーマまで、日々の熱い想いを持って発信していきます。

新卒で入社してから読んでみた本を並べてみた。

こんにちは。はじめましての方ははじめまして。 サーバーサイドエンジニアの加納です。

もういくつ寝ると、お正月~♬ と歌ってもいいような時期で、早い人は来週末から年末年始のお休みに入る方もいらっしゃるのではないでしょうか?

昨今の状況だと、お休み中にも関わらず、家で引きこもる方もいらっしゃるのかなと思います。 ( 私です。

私のお休み期間中は積み上がっている本を少しでも読みたいなと思っています。そんな積み上がっている本と、これまでに読んだ本を少し並べてみたいと思います。

※ この記事は ヤプリ Advent Calendar 2021 19日目 になります。

実はヤプリでは...

ヤプリの福利厚生制度の1つに、「書籍購入補助制度」というのがあります。 f:id:tattsum:20211218115442p:plain

福利厚生|Yappli, Inc.(株式会社ヤプリ)

本好きの私にとっては、技術書は費用が高くて、本棚に置いておくと嵩張ってすぐに埋まってしまうというところが悩みポイントだったのですが、ヤプリの福利厚生の書籍購入を使うことで、悩みポイントを解消することができました。 この制度をヤプリで1番使いこなしていると言っても過言ではない私が入社してから購入した本を紹介したいと思います。

AWSクラウドの基本の仕組み

入社してからすぐに申請したのがこの本とこの後に紹介する本の2冊です。これまで、AWS ( Amazon Web Service ) という言葉は聞いたことがあるくらいで、一般的なクラウドコンピューティングの知識くらいしかありませんでした。AWS初心者の人間が、業務でAWSを触ることになったのでAWSの基礎知識を得るためにこの本を買いました。AWSの中の人が執筆した本で、クラウドコンピューティングの基本知識から、セキュリティ、AWSの代表的なサービスを紹介してくれています。

図や表が見やすく目で見て理解することができ、わかりやすい文章の本なので、私みたいな初心者にはとってもとっつきやすい本となります。 非エンジニアでもわかりやすく紹介されているので、エンジニアが常々行っている言葉でクラウド、クラウドとよく聞くから知識として知っておきたい!というビジネスマンにおすすめの本になります。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版

サーバーサイドエンジニアやインフラ、SREを目指す人ならこちらの本も合わせて読んでおくと良いと思います。 こちらの本は、先に紹介した本よりも実践的な本でAWSのいくつかのサービスを触って実践できる本になります。

AWSにはたくさんのサービスがあり、全部覚えると大変なのです。ですが、いくつかのサービスを使うだけで大抵のことができてしまう素晴らしいサービスになります。 改定時 ( 2018 )から現状のサービスと照らし合わせるとEC2の設定方法やMySQLののVersionが変わってしまっていることなどがあります。なので、少し読み替えつつハンズオンすることになりますが、これ以上に丁寧に説明されている本はないというくらい説明が丁寧です。 まだ、AWSを触ったことがないけどちょっと触ってみたいというエンジニアにはおすすめの本になります。

プログラミング言語Go

Goを使っているエンジニアは、必ず目にしたことがあると言っても過言ではない名著中の名著です。 438ページに渡る濃密な内容に、本をあまり読まない方や技術書を読むと眠くなってしまう方には敬遠されてしまうかもしれません。 ですが、Goに何かしらの形で関係している人には必ず読んでほしいと思えるような内容になっています。 基本構文始まり、基本データ型や関数、インタフェース、ゴルーチン、リフレクションと初学者はこの本を読んで、理解できるのであればもう中級者への仲間入りです。

私は、始めはなかなか理解できなかったこと(インタフェースとリフレクションは本当に理解するのに苦労しました。)もありましたが、何度も何度も読んでいって少しずつですが、理解することができました。

始めの1ページ目から丁寧に読んでいっても良いのですが、この本を辞書代わりにする読み方もおすすめです。私は、業務中に出会ったコードで理解することができなかったものがあるとこの本になにか書いてないかなと探しにいっていたり、このときの基本的な書き方、考え方はなんだろう?とこの本のページをめくったりしています。

CircleCI実践入門──CI/CDがもたらす開発速度と品質の両立 WEB+DB PRESS plus

弊社でもCI(継続的デリバリー)/CD(継続的デリバリー)パイプラインを構築するのにCircleCIを導入しています。 学生時代にソフトウェアを学んでいた身として言葉や概念を知っていたのですが、実際に使うのは初めての経験でした。 初めてPRを出したときに自動でテストやLintを実行してくれるだけでなく、開発環境に自動で反映されていくのを感動しながら実行ログを眺めていた記憶があります。 その仕組みはどうなっているんだろう?ちょっと工夫してこんなことできないかな?とあれこれ妄想してしまうのが技術を見たときの私です。 そんな私にCircleCIとはと教えてくれた本がこちらになります。基本的な設定方法から効率的なパイプラインの構築するにはのTipsが散りばめられている本になります。 この1冊読んでおけば、CircleCIのことは大体理解して、利用することができます。

実践ハイパフォーマンスMySQL 第3版

DBといえば、今はNoSQLとかグラフDBとか言われていますが、RDBが1番馴染みがあると思います。その中でもMySQLは一番使われているDBではないかなと思います。 MySQLって、ちゃんと勉強するというよりも使っていく中で覚えるという方で、学んでいる方が多いかなと勝手に思っています。 DBの設計というのは、アプリケーションコードよりも長い期間、大きな変更をすることなく使われ続けるものになります。 MySQLで、データをどう扱っていくのか、どう表現してどう集計するのかは常に考え上で、MySQLの仕組み、機能、ベストプラクティス等々をなんとなくで理解していた私が、正しく理解しようと思い手にとった本がこちらです。

この本も864ページとかなり分厚い本なので、私も読破!という感じではないものの知りたかったこと、理解したかったことを丁寧に解説してあったので、納得できました。 MySQLを業務で扱っている私みたいな若手エンジニアには辞書代わりにしてほしい本になります。

WEB+DB PRESS

コンピューター雑誌、ソフトウェア雑誌といえば、この本。 年6冊を発行し続けて、今年20周年を迎える歴史のある雑誌ですが、流行りの技術をハンズオン形式で紹介してくれたり、古典的だが未だに使われているとても重要な技術を丁寧に説明してくれたりと、内容は多岐に渡ります。 こちらの本を定期購入している方も少なくないと思いますが、個人的には軽く目次を確認した後に、内容で気になるものがあったら買ってみるくらいがちょうどいいのかなと思っています。

今まで使ってみたことがないプログラミング言語や技術をハンズオン形式で試してみたり、ちょっと使ってみたかったソフトウェアを試したり、最近の流行りを知ることもできたりと、楽しみ方は、個々によって変える事ができる本なので、どんな人にでもおすすめすることができる本です。

チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計

こちらの本は、まだ発売されたばかりで新しめの本です。 組織構造とプロダクトが連動しているとか、「コンウェイの法則」とか全く知らなかった私が手に取るには、難しすぎるかなと思っていた本でしたが、全くそんなことはありませんでした。 図や表が多く、色分けもされて本当に読みやすい本になっています。 価値のあるソフトウェアを素早く届ける適応型組織設計は、とても実践的モデルになっているので、今後のヤプリにも上手く取り入れることができたらなと思っています。

組織とか、エンジニアリングとかを考え始める切っ掛けにもなるので、まだまだ1人のプレイヤーとしてバリバリコードを書いていたい!というエンジニアでも、騙されたと思って読んでもとても有益な知識を得ることができると思います。

まとめ

ここで紹介させていただいた本以外にもたくさんの本を読みました。

これからも様々な知識を得るために本を読んでみたいなと思っています。 この記事を通して、読んでよかったなと思えるような本に出会えると嬉しいなと思います。