サーバーサイドエンジニアの田実です!
ヤプリのSlackには #talk-tech-news という技術記事や技術ネタを共有するチャンネルがあります。 今回はこの技術共有用チャンネルに期待している効果や共有する技術記事を探す方法を紹介したいと思います!
技術共有用チャンネルに期待している効果
仕事に関係がある技術領域での知見・認知を広げる
仕事に直接関係するような技術記事を共有することで、開発・運用の視点を広げたり、技術を深く理解できることが期待できます。Slackチャンネルのように目に触れられるところで共有することで「そういえば他社ではこういう取り組みをしていたよね」とか「コンテキスト的に自社にはマッチしなさそうだね」という感じで技術選定やトラブルシューティングのときの参考資料として活用しやすい面もあります。弊社ではプッシュ配信基盤刷新、EC連携における全文検索機能の導入、データ分析基盤開発、Server-Driven UI、マルチテナントアーキテクチャ、パフォーマンス改善・コスト改善など、これまで様々な開発・改善を行っています。これらの開発はコンテキストや課題感の違いはあれど、他社も似たような技術課題をやっていることが多く、そういった事例を参考にすることはチームの認識を整理するきっかけにもなります。
こういった技術記事の共有はプロジェクトやチームごとのチャンネルで行うことも可能ですが、共有されたコンテンツやそこで行われた良質な議論がプロジェクト外・チーム外に共有されなくなりがちです。技術共有用のチャンネルを設けることで、プロジェクトやチームを跨いだ形式知にしやすく、組織体制に関係なく知見や議論のカジュアルな蓄積が可能です。
仕事に関係がない技術領域での知見・認知を広げる
既存プロダクトの新機能開発や既存機能改善を行う場合、そのプロダクトで利用されている技術の延長線上で課題解決をするケースがほとんどです。そのため、プロダクト・チームが利用する技術もある程度偏りが出てしまいます。 一方、より高い価値を提供していくためには、既存の利用技術に囚われず、もっと幅広く技術を知り、引き出しを増やし、ゼロベースで考えるスキルが必要です。 そのため、今の仕事に関係ない・使っていない技術領域での知見を共有することも、引き出しを増やすきっかけとして重要だと考えます。
ベースとして知っておくべき知見を雑に共有できる
HTTPなどの基礎技術や設計・テストなどベースとして知っておくべき知見は暗黙知になりやすく、改めてそれらをチーム内で共有・勉強する機会は少なくなりがちです。社内勉強会を運用してベースとなる知見を浸透させている会社もあると思いますが、運用方法などサステナブルにかつ網羅的にやるのは難しい面もあります。その点、技術共有用チャンネルでは他者がまとめてくれた技術記事を投稿するだけで、ベースとして知っておくべき知見を雑に共有できます。雑な共有なのでこれだけでは形式知にはできないのですが、気づきが生まれたり改めて技術を整理するきっかけになったりして、チリツモで効果を発揮するのではないかと思っています。シニアエンジニアも学び直しのきっかけになるので、入門記事やスライドも「共有するまでもない当たり前の知見」として共有しないのではなく、積極的に共有すべきだと考えます。
リモート環境における技術的コミュニケーション
ヤプリのエンジニアのほとんどがリモート勤務です。リモートだとちょっとした技術雑談がやりづらく、弊社でも各エンジニアがコミュニケーションを増やそうと色々と試行しているところです。また、弊社では基本的にプロジェクトベースでタスクが進行していくため、プロジェクトで関わらない人とのコミュニケーションが少なくなりがちです。 そんな中、技術共有チャンネルは技術コンテンツを軸に単方向・双方向なコミュニケーションを気軽にできる手段として活用できます。
共有する技術記事を探す方法
共有する技術記事を探す方法ですが、業務開始の10分間やちょっとした休憩の時間で はてなブックマークのテクノロジーの人気エントリー やTwitterで共有されている記事から適当に選んでいます。一応内容的に問題なさそうかどうかはざっと確認していますが、技術紹介系の記事は内容をじっくり読まずに投稿しています。逆にエモい系ポエム系は言葉に棘がなさそうかとか、誤解を招きそうな表現が無いかなどはしっかり読んで確認しています。
共有するときはURLだけではなく一言コメントを入れておくと、記事の補足や共有した人がどのポイントに感銘を受けたのか等コンテキストや行間を伝えることができて効果的です。なのですが、私は面倒なのであまりコメントを付けていませんw コメントを付けようと思って考え続けたものの、次第に自分の中で共有するパッションが薄れて共有できなくなってしまうと本末転倒なので、そのあたりはいい塩梅にやっています。
その他
特定のプログラミング言語に関する記事はそれ用のSlackチャンネルに投稿することが多いです。 例えばGo言語だと #talk-gophers 、PHPだと #talk-phpers というSlackチャンネルがあるので、そこでよしなに技術共有しています。こちらも #talk-tech-news と同じく、技術が個人チャンネルやプロジェクト・サービスごとのチャンネルに閉じてしまうことを防ぎ、チームとして形式知化したり技術コミュニケーションを行う意図があります。プログラミング言語ごとにチャンネルが立っているため、読み手側が見るかどうかをコントロールできるのも良いところです。
まとめ
ヤプリの技術記事共有用のSlackチャンネルと期待している効果について紹介しました。
ヤプリでは顧客に価値を提供できるよう、技術の理解を深め、技術を楽しみながら日々開発を進めています。そのため、機能開発をするだけではなく、#talk-tech-news のようなチーム全体でレベルアップできるような取り組みも行っています!
ヤプリの開発文化に興味を持った方がいましたら、ぜひカジュアル面談でお話しましょう! open.talentio.com