こんにちは!株式会社ヤプリでAndroidエンジニアをしている伊藤です。 今年で10年を迎えるDroidKaigi 2024に参加してきました! DroidKaigiへの参加は初めてでしたので感想も踏まえて会場の様子を紹介します!
2024年9月11日(水)〜13(金)の3日間で開催され、 9月11日(水)はWorkshop DayとしてKotlin Multiplatform と Compose Multiplatform によって、コードを最大限に再利用しながら優れたクロスプラットフォームアプリケーションを構築する方法を紹介していたようです。(私は参加できませんでした😭)
9月12日(木)、9月13日(金)はConference Dayで48個のセッションがありました! 9月12日(木)のセッションでは、弊社Androidチームから、にゃふんた(nyafunta9858)と、てつ(tetsu_jko)が参加しましたので、気になったセッションと合わせて紹介させていただきます!
会場の雰囲気
今回も去年と同じ場所(ベルサール渋谷ガーデン)で行われました!
会場の雰囲気や広さにドキドキしながら入場 受付でバッグやTシャツ、パンフレットなどなどをいただいて、早速嬉しい気持ちになりました
セッションはIguana、Hedgehog、Giraffe、Flamingo、Jellyfishと5つの会場に分かれていてそれぞれ会場の前には可愛い目印が置いてありました 毎年デザインが可愛いですね⭐️
ブースも数多くあり、スタンプラリーをすることでケーブルバンドやインスタントコーヒーなどいろいろなノベルティが貰えました。今年はなぜかプリクラがあり、いろいろな人が撮影していましたね! コードのサンプルを見てどこにバグがあるのかを当てるゲームや、プロダクトのデモ、使用している技術スタックなどを展示しているブースもあったので眺めているだけでも面白い会場でした!
また、当日は猛暑だったこともあり、熱中症予防も兼ねたアイスクリームが置いてありました! スナックや大人気カフェスペースもあり、スタッフの方々の素敵な配慮とセンスの良さを感じました🍨☕️
他の参加者の方々も、大勢いる中で和気あいあいと会話しながら楽しそうにブースを見て回っていました!
余談ですが、毎年参加しているAlpha Betti Cafeさん、実は弊社のオフィス内に店舗があるのでいつもコーヒーや出来立ての食事、スイーツなどをいただいてます🍪🍽️
※今回ヤプリのノベルティで出していたインスタントコーヒーもAlpha Betti Cafeさんのものでした☕️
ブースについて
弊社プロダクトであるYappliのデモを行い、CMSで変更した箇所がリアルタイムでアプリに反映される様子を見ていただいたり、技術的な質問に答えるなどしていました! Yappliを用いて作られたアプリは800社を超えていますが、ストアへの申請はCMSからボタンひとつで行えるので、お客様の任意のタイミングでアプリのアップデート申請が行えるように自動化されています。
内容が気になる方はぜひ、気軽にオフィスに遊びにきてください!
気になったセッション
私は9月12日(木)からの参加でした。 ここからは当日拝見したセッションの中から個人的に気になったものをピックアップして紹介していきます! ※資料リンクが見つけられなかったものはDroidKaigiの紹介ページをリンクしてます。
弊社からの登壇は初日に固まってしまったので12日は弊社からの登壇についての話が多くなってます
9月12日(木)
いまから追い上げる、Jetpack Compose トレーニング
早速ですが、弊社Androidチームメンバーの、にゃふんた(nyafunta9858)が登壇した内容になります。
概要:Jetpack Composeを使った開発を始めるための情報や学習リソース、導入のポイントを紹介することでJetpack Compose初学者や従来のAndroid Viewは使用できているがJetpack Composeはイマイチという方に向けた内容
speakerdeck.com YouTubeリンクはコチラ:https://www.youtube.com/watch?v=IeD2_8hzdbY
公式チュートリアルやGitHubのCodelab、YouTubeチャンネルを活用して環境を整え、シンプルな画面からJetpack Composeを導入するなど、Jetpack Composeを学び始めるときに使える情報が盛りだくさんでした! 開発時に参考になるドキュメント紹介を軸として以下の内容をお話しされており
- 環境構築
- 導入しやすい場面の紹介
- 既存UIの移行
- 画面遷移
- チューニング
具体的なリソースやチュートリアルが豊富に紹介されていたので、参考にすることでJetpack Composeを効率的に学習していくガイドラインになるなと感じました! 私自身、まだComposeに関する深い知識を持っていないので、参考にさせていただきながら学習を進めていきたいと思っております🫡
たすけて!ViewModel
弊社に業務委託で来ていただいており、DroidKaigiのオーガナイザーでもあるmhidakaさんのセッションです。 mhidakaさんは毎週弊社にて技術勉強会を開いてくださっていますので、楽しみにしていました!
概要:ViewModelの役割や効果的な使い方について解説。また、ViewModelの動向についても解説
YouTubeリンクはコチラ:https://www.youtube.com/watch?v=o0SK7bhE7y4
ViewModelの役割やViewModelの初期化について、エラーハンドリングの方法などを話しており話しておりました。 また、気になる内容としてViewModelは今後なくなる可能性も示唆されており、実際DroidKaigiの公式アプリもViewModelを使用せずに作成されているようでした! 今後のViewModelのあり方、アーキテクチャがどう変化していくのかなど動向を伺っていこうと思いました!
海外就職というキャリアの選択肢
コチラは弊社Androidチームメンバーのてつ(tetsu_jko)が登壇した内容になります。
概要:海外就職を選択肢として考える際のポイントを紹介。正しい方向で努力することが重要で、海外と日本では仕事環境や給与条件、文化が異なるため、適切な準備が必要といった内容
YouTubeリンクはコチラ:https://www.youtube.com/watch?v=KP3oHy6zwLM
私も海外移住をしたかった時期があったため非常に興味をそそられる内容でした。
- 海外就職のメリット
- 日本と海外の仕事の違い
- 移住に際しての問題点
- 求人ルート
- 技術や仕事のスタイル
- 完全移住以外の選択肢
- 家庭や将来、帰国後の生活も考えるべき
などなど、内容はとても現実的で実践的なものでした。 昨今のエンジニアであれば、日本円が非常に弱くなってきていることもあり海外の案件に挑戦したいエンジニアも増えてきているのではと思います。 そんな時、実際に台湾から日本に来た時の経験も踏まえた内容で海外キャリアへのチャレンジを考えている方はまず見ておくべき内容でした!
いきなり移住ではなく、アウトソーシングプラットフォームなどから始めることもできるというのは年齢関係なくチャレンジできるとてもいい方法だと感じました🛫
9月13日(金)
アプリをリリースできる状態に保ったまま段階的にリファクタリングするための戦略と戦術
コチラはYuki Anzaiさんのセッション。
概要:リファクタリングとは、外部から見える動作を変えずに内部のコードを改善する作業で、まずはCI(継続的インテグレーション)環境の整備から始め、Gradleのアップデートやフォーマットチェックツールの導入を行うなど、外側の小さな単位で進めていくことでデグレが発生しにくいなどの利点がある。のようなリファクタリングに関する重要重要事項を解説する内容
YouTubeリンクはコチラ:https://www.youtube.com/watch?v=fWZ6hP5Fz6w
リファクタリングの定義から始まり
- CIツールでのビルドやフォーマットチェックの自動化
- リファクタリングの順番について
- CIツールの活用
- GradleとAGPのアップデート
- 実践的な手順
などを解説していただきました。 本人の実務経験からくるお話やノウハウがふんだんに盛り込まれていました!
リファクタリングは順番が大事で、 まずはCIツールでのビルドやフォーマットチェックの自動化を行ってから データ層などの末端の処理から小さな単位でリファクタを進めていき、UIは最後に行うことでデグレを防ぐことができる と言う内容がとても参考になりました。
やはり場慣れされている方なので、セッションの最初に聴講者とYuki Anzaiさんでコール&レスポンスから始めたのが面白かったです😆
Increasing coding productivity with Gemini in Android Studio
コチラは招待講演であるAdarsh FernandoさんとChris Sincoさんのセッションでした。
概要:Gemini in AndroidStudioを使用することで、コードのサジェスチョンや相談、Commitコメントやバグの調査に至るまで、開発のパートナーとしてGeminiを活用できるよという内容
YouTubeリンクはコチラ:https://www.youtube.com/watch?v=HeCtL3UJWlA
Geminiを使うことでエンジニアがより良い顧客体験に集中できるようになると言うことをおっしゃられており、エンジニアが行う面倒な作業をGeminiが肩代わりすることでエンジニアが本来注力すべきクリエイティブな部分やユーザー体験の向上に集中できるのは非常に魅力的だなと感じました! また、普段少し悩みがちなメソッド名やCommitメッセージも、Geminiがボタンひとつで提案してくれる機能があり、非常に驚きました! 英語のみのセッションでしたが、画像を用いて具体的なセットアップの方法まで提示していただけたので理解しやすく感じました!👌
Android開発以外のAndroid開発経験の活かしどころ
コチラはkonifarさんのセッションです
概要:Android開発経験を他の分野に活かす方法について解説。Android開発者が他の技術や分野に挑戦する際の不安に触れながら、サーバーサイドやiOS開発といった異なる領域でも、Androidでの経験が役立つので安心してAndroidの勉強に注力してもいいよ、と言う内容
YouTubeリンクはコチラ:https://www.youtube.com/watch?v=ObKK7PJH2m8
こちらもYuki Anzaiさん同様、コール&レスポンスから開始して柔らかい雰囲気のセッションでした! konifarさんの自己紹介から始まり、自身がAndroid開発を行ったりiOS開発を行ったりサーバーサイド開発を行ったり、、、など多岐に渡るキャリアを積んできたと語っておりました。
一貫して
- 何か一つ強みを作っておくといい
- Android開発はフロントやバックエンドのようなことも行うので、「ここはAndroid/kotlinでいうアレだな」という場面が多く経験が活きる
- マネージメントはマネージャーになる前から少しでも触れておくといい
ということをおっしゃられていました。 これはAndroidをやっておけば安心しておけるといった内容ではなく、Androidの勉強を頑張れば他にも活きるので安心してAndroidの勉強をしまくってください と言う内容でした😆 個人的にも30歳に差し掛かりキャリアについて考えることが多いので、安心しつつやる気も出るような内容でした!! また、konifarさん自身がDroidKaigiに参加してから変化が生まれたと話をされていたこともあり、私もDroidKaigiのみならず他のカンファレンスにも参加してみたいという気持ちになりました!!
まとめ
初めてオフラインでDroidKaigiへ参加してみましたので、少し緊張しながら会場へ足を運びましたが、スタッフの方の配慮や楽しそうな会場の雰囲気を味わうことができて気持ちよく楽しむことができました! セッションに関しても、今回紹介していない非常に勉強になる楽しいセッションが数多くありますので、DroidKaigi公式のYouTubeから辿ってみていただければと思います!
https://www.youtube.com/@DroidKaigi/videos
Composeやマルチプラットフォーム、その他ニッチな内容など、私もまだ見たいセッションが多くあるので、引き続きチェックしていきます! 他社のエンジニアの方々ともコミュニケーションが取れて楽しかったです! お話ししていただいた方々ありがとうございました!そして運営スタッフの方々ありがとうございました!