Yappli Tech Blog

株式会社ヤプリの開発メンバーによるブログです。最新の技術情報からチーム・働き方に関するテーマまで、日々の熱い想いを持って発信していきます。

Swift 5 対応でやったこと

iOSエンジニアの三縞です。

ヤプリでは2週間に1度木曜日、普段なかなか手を付けられずにいる改善系のタスクに取り組む「Yappdate Day」を実施しています。

私は今日の Yappdate Day で Xcode 10.2 および Swift 5 への対応を行ったので、その内容を紹介しようと思います。

前提

移行前は Xcode 10.1, Swift 4.2 でした。

ライブラリ管理ツールにはCarthageを使用しています。CocoaPodsは使用していません。

行った手順

  1. Xcode 10.2 をインストールして開く
  2. Preferences > Locations > Command Line Tools を「Xcode 10.2」に設定 f:id:mishimay:20190411154511p:plain

  3. Carthageのアップデート
    $ brew upgrade carthage

  4. Carthage管理のライブラリの再ビルド
    $ carthage bootstrap --platform iOS --no-use-binaries
    (CocoaPodsを使っている場合はCocoaPods管理のライブラリも)

  5. 必要に応じてライブラリのバージョンアップ
    ライブラリの対応状況を見ながら

  6. Build SettingSwift Language VersionSwift 5 に設定 f:id:mishimay:20190411154429p:plain

  7. ビルド時のError, Warningを解消

  8. Xcodeによるプロジェクト設定の更新を実施 Xcodeに表示される「Validate Project Settings / Update to recommended settings」をクリックして手順に従って実行

感想

ビルドエラーがほとんどなく、短時間で作業を終えることができました。

Swift 2 から 3 への移行を思い返してみるとあのカオスに比べて圧倒的に楽で、Swiftの開発が過渡期を終えて安定してきたのを実感しました。